Beta

Explorez tous les épisodes de すごい進化ラジオ

Plongez dans la liste complète des épisodes de すごい進化ラジオ. Chaque épisode est catalogué accompagné de descriptions détaillées, ce qui facilite la recherche et l'exploration de sujets spécifiques. Suivez tous les épisodes de votre podcast préféré et ne manquez aucun contenu pertinent.

Rows per page:

1–50 of 143

DateTitreDurée
06 Jan 2023【利己的な遺伝子#04】「東大に女性枠?」大学で広がる多様性と変わらぬ群淘汰の誤解00:33:35

2023年もよろしくお願いします/「群淘汰の誤解」を時事ネタをからめつつ/NHK番組『超進化論』/ダーウィンの生存闘争vs.協力の進化?/YouTubeで『すごい進化』入試問題の解説/満塁ホームラン級の答案は「種の繁栄」のため?/「コテンラジオ」老いと寿命/大学における多様性をめぐる政策/東大は女性教員、東工大は女子学生を積極的に採用/ダイバーシティは何のためか

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

17 Aug 2023【続ダーウィン#06】モウセンゴケLOVE♡ 虫もダーウィンも引っかける食虫植物の魅力00:25:12

"どんな生物の種の起源よりも、モウセンゴケのことが気になる"/『種の起源』の次の本は『食虫植物』/植物は何のために虫を捕まえるのか?/木、紙、ガラス、石、ゆで卵...モウセンゴケは何に反応するのか/ワイン、オリーブオイル、紅茶、牛乳、おしっこ...モウセンゴケが反応する液体/動物の胃の消化酵素のように酸性でのみ分解が進む/酸性・中性・アルカリ性:決定的な実験/当時は入手困難だったハエトリグサ/牧野富太郎も愛した水中のムジナモ/まさにダーウィンの夏休みの自由研究

【訂正】17:55〜 ダーウィンの息子によるモウセンゴケの実験設定は、「虫を与えた処理区と虫を与えなかった対照区」ではなく、正しくは「(どちらも網かけをして虫が侵入しないようにした上で)肉を与えた処理区と与えなかった対照区」でした。 ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

22 Jul 2021【害虫vs天敵#01】ピンチをチャンスに!天敵を活かした高知のビニルハウス栽培(すごい進化ラジオ)00:24:35

高知県のビニルハウス(施設園芸)ではナス・ピーマン・キュウリ・トマト・ニラなどの栽培が盛んで、化学農薬を減らし、天敵の昆虫を活用した環境にやさしい農業が普及しています。では、なぜそもそもビニルハウス栽培が盛んなのか。それは、山がちで平地が少ないという、農業にとっては不利な条件がありました。また、天敵を使うようになった背景には、大発生する害虫に対して化学農薬を多用し、害虫に抵抗性が進化したという過去があります。ピンチをチャンスに。高知県で天敵が広まった歴史をひもとくと、地方の特色を発揮する鍵が見えてきそうです。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

07 Jul 2023【ゲスト】牧野富太郎が愛した高知県の植物たち 〜空が晴れたら逢いに来て〜【植物学者 藤川和美さん】(後編)00:19:21

高知県立牧野植物園の藤川和美さんゲスト回の後半です。NHKの朝ドラ『らんまん』に登場するさまざまな種類の植物について、植物分類学者の藤川さんにお話を伺いました。ドクダミ、シロツメグサ、キンセイラン、ジョウロウホトトギス、などなど。全国の愛好家たちとネットワークを築き、大図鑑を完成させたカリスマ牧野富太郎の思いとは。 ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

09 Dec 2021【番外編#05】越前屋俵太さんをゲストに迎えて「おもしろい」ことの追求!(#すごい進化ラジオ)00:20:40

テレビの制作・出演から今では大学教員・書道家としても活躍されている越前屋俵太さんをゲストに迎え、「探偵ナイトスクープ」「世界ふしぎ発見」など大ヒット番組の裏側から、伝説のサイエンス教育番組「モーレツ!科学教育」の爆笑エピソードまで紹介していただきます!

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

13 Jul 2023【続ダーウィン#01】人の夢は!!!!終わらねェ!!!!『種の起源』出版後のダーウィン伝説00:27:39

ダーウィンのすさまじい後半生を伝える新シリーズ/まずは『種の起源』までの人生をざっとおさらい/オスが争い、メスが選ぶ:性淘汰は斬新な理論/チリのクワガタにはさまれてみた、、けどあまり痛くなかったワケ/性淘汰に反対しつづけたウォレスの"真のダーウィン主義"とは/なぜ派手な生物がいるのか? 現代に続く論争/性淘汰によってオスが美しくなるのか、ベイツ型擬態によってメスが派手になるのか/ブルータス、おまえもか!/「フィッシャーの性比の原理」もダーウィンが見抜いていた?!/競馬カレンダーで競走馬の性比を集計/なぜ「ダーウィンの性比理論」と呼ばれることにならなかったのか ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

10 Mar 2022【ダーウィン#04】サンゴと波のせめぎ合い:生物学と地質学が出会うとき(#すごい進化ラジオ)00:25:54

ガラパゴス諸島、ニュージーランド、オーストラリアを経て、ビーグル号はスマトラ島沖の「環礁(アトール)」に立ち寄ります。大洋のただなかになぜ不思議な地形をしたサンゴ礁があるのか。この謎に対して、ダーウィンは海産無脊椎動物への造詣と地質学者としての洞察をもって挑みます。まずは褐虫藻との共生をはじめとしたサンゴの生態について学んでいきましょう。

紹介した訳文については、以下の文献をもとにして一部アレンジしています。
『新訳 ビーグル号航海記 下』荒俣宏訳

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

29 Apr 2021【種の起源#09】エンディング:最後は名文で(すごい進化ラジオ)00:13:12

『種の起源』最後の段落は、詩的にも美しい名文。ダーウィンは自然淘汰のエッセンスをまとめつつ、いつも散歩していた「生き物たちが絡み合う土手」の情景を描写し、地球上で続く悠久の進化のプロセスに思いをはせ、「この見方はいかにも壮大である」の一文で終わります。この名著を通じて進化の世界に興味を持っていただければ幸いです。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

24 Aug 2023【番外編】音声コンテンツは聞かれてナンボ!? Podcast制作の舞台裏トーク <重大発表アリ>00:27:36

今回はポッドキャスト制作の裏側を公開! どういうコンセプトで制作しているか、台本は作るべきか、使っている機材、リアクションはアドリブ、二人の関係性、音声の編集方法、休憩グセ問題、長く続けるためにはどうすればよいか、などなど。最後に重大発表もあります! ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

23 Sep 2022【性比#04】人間以外にも「大奥」は存在した!? 母親の地位に左右される生物の繁殖事情00:23:41

奇才ロバート・トリヴァースの金字塔理論/Trivers-Willard仮説と鹿の性比/ランクの高いメスが産んだ子は大きくなる/大きく成長した息子はたくさんのメスと交尾できる/大きく成長できなかった息子は交尾のチャンスがない/よって、母親のランクに応じて産み分けるのが最適なはず/先進的な理論がようやく実証されてトリヴァースも一安心

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

02 Sep 2022【性比#01】フィッシャーの原理 〜オスとメスの数がほぼ同じなのなんでだろう?〜00:18:53

新シーズンのテーマは性比! オスとメスの割合はどう決まるのか? 実は進化生態学の中でも性比ほど盛り上がったトピックはなかなかありません。理論による予測と実際の生物のパターンが見事にマッチしたトピックだからです。シーズン前半の4回は数理生態学者の入谷亮介さん(理研)に性比の理論を解説してもらいます。まずは基本となる「フィッシャーの性比の原理」から。少数派が有利で性比が1:1に落ち着くメカニズムとは。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

15 Jun 2023【イギリス後編】ビールも花も国それぞれ!英国4000年を彩る歴史の産物 <写真アリ>00:42:08

<Sporifyアプリでは画像(スライド)とともに視聴できます> イギリスに旅行したときのお話の後編です。ダーウィンの住まいダウンハウス/温室で栽培されたランと食虫植物/思索する散歩道サンドウォークで大興奮/ダーウィンも常連だったパブでビール/IPAとStudentのt検定にまつわるうんちく/サクラソウが咲き乱れる丘/クジラはウマから進化した?/フレンドリーなイギリスの人たち、などなど。 ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

25 Jan 2021【繁殖干渉#05】テントウムシのサバイバル!(すごい進化ラジオ)00:18:53

自然や生き物が好き! 進化の不思議をもっと知りたい! というみなさんへ 大学の若き先生とお勉強中の大学生がお届けする、サイエンス・エデュケーション・エンターテイメントなインターネットラジオチャンネルにようこそ!  生物は暗記科目でつまらん😐てな方にも、研究や科学のほんとのおもしろさをお伝えできればと思っています😋 生態学・進化学・昆虫学 / Ecology, Evolution, Entomology 🐞🦋🐝🌿🌼

シリーズ1のテーマは 「繁殖干渉」です。 ちがう種類のオスとメスが恋してしまうって.....なんで生き物はそんなエラーをするのか?!  なんで最近の生態学で注目されているのか?!  これまでの常識をひっくり返す大革命?!  じっくりと語り合っていきます。 ぜひご視聴ください。

エピソード5は「テントウムシのすみわけ」について。見た目がそっくりなナミテントウとクリサキテントウ。でも、自然界には勝ち組と負け組が?! 何が生物どうしの強い・弱いを決めるのか?! テントウムシの研究の歴史と合わせてお楽しみください。

キーワード:

  • スペシャリスト、ジェネラリスト
  • テントウムシ、アブラムシ
  • すみわけ、ニッチ分割 

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

■ 音楽協力  higura・https://twitter.com/higura4music

16 Sep 2021【番外編#04】10万再生記念!リスナーの皆さんからのお便り紹介(すごい進化ラジオ)00:21:38

2021年1月にスタートした「すごい進化ラジオ」、おかげさまでポッドキャストで10万再生を突破しました!リスナーの皆さんへの感謝の気持ちをこめて、今までいただいたメッセージの中から一部を共有させていただきます。あとは雑談ぽい感じでこれまでのことを振りかえったり、オススメの本を紹介したり。今後ともどうぞよろしくお願いします。

今回のエピソードで取り上げた本:
『銃・病原菌・鉄』ジャレド・ダイアモンド著
『文明崩壊』ジャレド・ダイアモンド著
『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ著
『生命、エネルギー、進化』ニック・レーン著
『歌うカタツムリ』千葉聡著
『進化のからくり』千葉聡著
『恋するオスが進化する』宮竹貴久著

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

11 Nov 2021【海洋島#07】DNAメタバーコーディングでハワイの外来昆虫を発見!(すごい進化ラジオ)00:19:44

ヤギやイノシシのような大きな生き物であれば外来種かどうかを判別することは簡単です。一方、昆虫やクモなどの小さな生き物だと難しくなります。そこでハワイの節足動物を対象に「DNAメタバーコーディング」を応用し、外来種か在来種かを網羅的に判別した研究成果について紹介します。私たちの知らぬ間に、外来の昆虫がどんどん侵入していそうな感じです。

参考文献:盛口満『テントウムシの島めぐり:ゲッチョ先生の楽園昆虫記』

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

01 Jul 2021【生物多様性#09】役立たずな多様性(すごい進化ラジオ)00:14:46

多様性があっても意味がない?! これまでの話は何だったのか...実際、多様性があっても子孫が増えずに繁栄しないことも。しかし多様性が役に立たない条件が明らかになればこそ、多様性が役に立つ条件が際立つはずです。チョウ・イトヨ・ハエの例から考えてみましょう。

生物多様性の講義シリーズ(スライドつきのYouTube動画)はこちらの再生リストから

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

17 Jun 2022【文明崩壊#07】ハイチとドミニカ、ひとつの島でふたつの歴史00:32:05

感想やお便りをお待ちしております! スマホでSpotifyをお聴きの方はこのエピソードのQ&A欄からぜひご投稿ください。

欅坂46「アンビバレント」とアイドルグループの動的平衡/ドミニカではなくドミニカ共和国/多くのメジャーリーガー/タヒチではなくハイチ/映画「ミラクルバナナ」/ひとつの島でふたつの国が生まれた経緯/極悪な独裁者が過激な森林保護/人生も歴史も一貫性を保つように進むわけではない/大規模な比較も詳細なケーススタディも、どちらも大事。

朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『歴史は実験できるのか』ジャレド・ダイアモンド、ジェイムズ・ロビンソン編著、小坂恵理訳

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

20 Jan 2023【利己的な遺伝子#06】恋するハトの性的対立 〜アイツのハートを盗むのは誰だ!?〜00:26:14

オスとメスは協力し合う...とは限らない/トリバースが定式化した「性的対立」の概念とは/アパートの屋根に並ぶハトを観察して大発見/オスは他のペアのメスとも交配したい、ゆえにライバルオスも同じことを考えているというジレンマ/自分のメスが寝取られないような並び順/新たなオスとペアがやってきたら並び順はどうなる?!/オスとメスの対立はエスカレートする

参考文献:リチャード・ドーキンス著『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)/Robert Trivers著『Wild Life: Adventures of an Evolutionary Biologist』

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

10 Feb 2023【利己的な遺伝子#09】「ねえ!ミーム?ミームって?」人間の脳に住み着いて繁殖するアイツの正体00:30:16

「利己的な遺伝子シーズン」は今回で終了です。最後は「ミーム」について。自己複製子は遺伝子/DNAだけじゃない! 人間の脳に住みついて「進化」するミームの正体とは。ドーキンスの思考が生物以外にも飛躍していきます。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書


16 Dec 2022【利己的な遺伝子#03】血縁淘汰 〜親と子で結ばれし濃い血の掟〜00:34:11

「利己的な遺伝子」の視点がないと理解しえないこと/そのことを説明するために、進化生物学の歴史をはじめから/ダーウィンの進化論と、メンデルの遺伝の法則/それらが融合した「進化の総合説」あるいは「ネオダーウィニズム」/しかし、群淘汰(group selection)の誤解が広まる/生物は種の保存・繁栄のために生きている、のか??/『利己的な遺伝子』のひとつの目的は群淘汰の誤解を解くこと/事実はおんなじ、世界の見方の違い/利他的(自己犠牲的)な性質をもった個体は利己的(自分勝手)な性質をもった個体に駆逐されてしまうはず/「個体レベル」の進化では説明できない昆虫の社会性/遺伝子は別々の個体の中に同時に存在する分散された存在/ハミルトンの血縁淘汰はダーウィン以来、進化生物学における最大の功績

参考文献:リチャード・ドーキンス著『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書


19 Mar 2021【種の起源#00】トレーラー(すごい進化ラジオ)00:03:13

自然や生き物が好き! 進化の不思議をもっと知りたい! というみなさんへ 大学の若き先生とお勉強中の大学生がお届けする、サイエンス・エデュケーション・エンターテイメントなインターネットラジオチャンネルにようこそ! 生物は暗記科目でつまらん😐てな方にも、研究や科学のほんとのおもしろさをお伝えできればと思っています😋 生態学・進化学・昆虫学 / Ecology, Evolution, Entomology 🐞🦋🐝🌿🌼

シリーズ2のテーマは 「種の起源」です。チャールズ・ダーウィンが今からおよそ150年前に提唱した進化論。「自然淘汰による進化」とはどのようなアイデアでしょうか。生物学における革命的なアイデアをどう思いついたのか? なぜシンプルなアイデアを今まで誰も気づかなかったのか? 分厚い本の内容を分かりやすくひもといていきます。ぜひご視聴ください。 

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

24 Mar 2023その質問、ズバリお答えします!すごい進化ラジオ 春のメールまつり00:37:07

リスナーのみなさんからのお便りを紹介します!「何がきっかけで生き物を好きになった?」「先生と生徒なのにどうしてそんなに仲が良い?」といった質問にも答えていきます。たくさんのメッセージありがとうございました!

「生物多様性」に関するスライド付きの解説動画はこちら:https://youtube.com/playlist?list=PL2xzfHmhsaG5M8R698UZtqEKmhqqF8sSO

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書


23 Dec 2022【番外編】都会ウルルン滞在記 〜ニッポンのクリエイターに生物学者が出会った〜00:25:39

Spotifyのイベント(東京)と日本動物行動学会(福岡)に参加したときのお話です。クリエイター/ポッドキャスターとの出会い、学会でのおもしろ研究発表、ポッドキャストのタイトルの付け方、博多の食レポ、などの雑談です。今年もご視聴ありがとうございました!

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

13 Jan 2021【繁殖干渉#02】虫もお花もみんな「すみわけ」でもなんで?(すごい進化ラジオ)00:20:42

自然や生き物が好き! 進化の不思議をもっと知りたい! というみなさんへ 大学の若き先生とお勉強中の大学生がお届けする、サイエンス・エデュケーション・エンターテイメントなインターネットラジオチャンネルにようこそ!  生物は暗記科目でつまらん😐てな方にも、研究や科学のほんとのおもしろさをお伝えできればと思っています😋 生態学・進化学・昆虫学 / Ecology, Evolution, Entomology 🐞🦋🐝🌿🌼  

シリーズ1のテーマは 「繁殖干渉」です。 ちがう種類のオスとメスが恋してしまうって.....なんで生き物はそんなエラーをするのか?!  なんで最近の生態学で注目されているのか?!  これまでの常識をひっくり返す大革命?!  じっくりと語り合っていきます。 ぜひご視聴ください。 

エピソード2は「すみわけ」について。 すみわけは競争の証拠、といわれてるけど...実はエサをめぐる競争なんてなかった?!  昆虫愛好家の努力が科学に貢献! 高知のお花の話も合わせてお楽しみください。  

キーワード:

  • ニッチ分割、くいわけ 
  • チョウ、ミドリシジミ、ゼフィルス
  • 代替餌、代用食
  • 野菊、ノジギク、シオギク
  • 地理的隔離、側所分布

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

■ 音楽協力  higura・https://twitter.com/higura4music

17 Feb 2023【池の水#01】「池の水ぜんぶ抜く!」「なんで?」科学記者が見た暴走する生き物愛の数々00:26:55

朝日新聞社の小坪遊さんをお迎えして、著書『「池の水」抜くのは誰のため? 暴走する生き物愛』(新潮新書)の内容について語っていただきました。科学記者としての小坪さんのご経歴、「分かりやすく伝えること」と「正しく伝えること」のトレードオフ、外来種を駆除するために池の水を抜くのか、「知識は心を通って頭に届く」の真髄、などなど。お楽しみください。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書


21 Apr 2023【性#03】おいっ、交尾するのかい?しないのかい?どっちなんだいっ? 〜有性生殖をめぐる性的対立の結末〜00:23:08

まずは前回までのおさらい/有性生殖には毎世代2倍のコストがかかるけど、性は普遍的/遺伝子のシャッフルとか赤の女王ではしっくり説明できなさそう/これまでの暗黙の前提:オスとメスは交尾できなかった?/有性生殖のオスと無性生殖のメスが交尾できたとしたらどうなるか/無性生殖のメスは交尾したくない/有性生殖のオスは交尾したがっている/つまり、生殖の方法をめぐるオスとメスの対立/メスばかりになると、オスを産むと有利になる/やがて無性生殖のメスは有性生殖のオスを受け入れる、それが今/2倍のコストをペイできるほどのメリットはない/オーストラリアのナナフシのメスはオスの求愛を嫌がっている

訂正)5:26 脊椎動物->哺乳類

参考文献:⁠すごい進化⁠

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

29 Jul 2022【側所分布#02】ギフチョウはルードルフィアラインでせめぎ合い00:20:43

スプリングエフェメラル、ギフチョウの生活史/徳川家の葵の御紋はカンアオイの仲間/ヒメギフチョウは北海道と東北に分布/しかしギフチョウも寒いところにも分布している/もし温度で分布が決まっているとしたら/混棲地では異なる種類どうしで交尾している/ウスバシロチョウでも同じパターン

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

11 Jan 2021【繁殖干渉#01】競争って何? 生態学の根幹を問い直す!(すごい進化ラジオ)00:26:36

自然や生き物が好き! 進化の不思議をもっと知りたい! というみなさんへ 大学の若き先生とお勉強中の大学生がお届けする、サイエンス・エデュケーション・エンターテイメントなインターネットラジオチャンネルにようこそ!  生物は暗記科目でつまらん😐てな方にも、研究や科学のほんとのおもしろさをお伝えできればと思っています😋 生態学・進化学・昆虫学 / Ecology, Evolution, Entomology 🐞🦋🐝🌿🌼

シリーズ1のテーマは 「繁殖干渉」です。 ちがう種類のオスとメスが恋してしまうって.....なんで生き物はそんなエラーをするのか?!  なんで最近の生態学で注目されているのか?!  これまでの常識をひっくり返す大革命?!  じっくりと語り合っていきます。 ぜひご視聴ください。

エピソード1は「種間競争」について。 高校の生物の教科書にも載ってるけど.....実は学問の世界では大論争が勃発していた! なぜ競争は無いといえるのか? 科学バトルの歴史を学んでいきましょう。 

キーワード: 

  • ガウゼによるゾウリムシの実験
  • ロトカ-ボルテラの競争方程式
  • すみわけ
  • 競争排除則
  • 外来種問題
  • 世界は緑
  • トップダウン、ボトムアップ
  • プランクトンのパラドクス

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

■ 音楽協力  higura・https://twitter.com/higura4music

17 Mar 2023<2023.3>あれが気になる!生き物ニュース(百均トレカ大流行/放流は無意味・・・etc)00:41:57

生き物に関わる最近のニュースをピックアップして紹介しました! ダイソーで売っているトレーディングカードゲーム「蟲神器」の話題などなど。

【魚を放流しても意味がない?】東京新聞の記事 https://www.tokyo-np.co.jp/article/232017 

照井慧さんのウェブサイト https://ecological-stats.netlify.app/2022/12/29/intentional-release/ 

論文 https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2218044120

【ハチの遊び】

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0003347222002366

【ニホンヤモリは外来種だった?】

プレスリリース https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/12/press20221201-02-gecko.html 

論文 https://academic.oup.com/pnasnexus/article/1/5/pgac245/6847526

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

13 Jan 2023【利己的な遺伝子#05】親子喧嘩・兄弟喧嘩はなぜ起こる?近しきDNAに見る家庭内覇権争いの行方00:22:12

遺伝子視点から読み解く家族内の対立/自分がいちばん"かわいい"から兄弟姉妹とケンカ/ライバルを出し抜くために親から資源を過剰に引き出す/ハミルトンに感化されたトリバースの天才的な洞察/親が決定権を持つのではなく、子も親の行動を操作する/とはいえ血縁者どうしは協力すべき相手でもある/黒澤明監督『乱』骨肉の争い

参考文献:リチャード・ドーキンス著『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

08 Jun 2023【イギリス前編】写真でどうぞ!ダーウィンの故郷 〜レジェンド学者の目に映った風景〜 00:35:09

<Sporifyアプリでは画像(スライド)とともに視聴できます> イギリスに旅行したときのお話の前編です。チャールズ新国王の戴冠式/ダーウィンの生まれ故郷シュルズベリーのマウント屋敷/今は億万長者が住んでいる/ジョスおじさんのメア屋敷での思い出/青年ダーウィンが過ごしたケンブリッジ大学/屁っぷり虫を口にくわえた武勇伝/大英自然史博物館の巨大ナマケモノ/南米初のウマの化石がひっそりと/色彩が変わるタコとマウントをとる恩師/超貴重な卵の標本のヒビにまつわるエピソード、などなど。 ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

04 Nov 2022今年もアツいぜ!ノーベル賞 〜古代DNAに刻まれし旧人類のラブロマンス〜00:24:54

今回は科学系ポッドキャストの合同企画ということで、共通テーマ「発明」にちなんで、今年のノーベル賞で話題となっている「古代DNA」について紹介します。企画の概要はこちら

DNAは時間がたつとばらばらに分断されていくため、博物館の標本や化石といった古いサンプルにはほとんど含まれていません。貴重なサンプルから微量のDNAをうまく抽出し、ゲノム配列を解読するためには、さまざまな先端テクノロジー(と才能と努力)が必要でした。その結果として、絶滅した動物の系統が明らかになったり、ネアンデルタール人とホモサピエンスの交配の証拠がもたらされたのでした。

参考文献・スヴァンテ ペーボ著『ネアンデルタール人は私たちと交配した』

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

30 Sep 2022【性比#05】「うちのクラス、女子少なくね?」ヒトの性比を決める遺伝子のデッドヒート00:33:51

前回までのおさらい/小学校のクラス、男子と女子の割合は?/なぜ男児のほうが少し多いのか/ヒトの性決定では男と女が1:1に生まれるはず/X染色体ともつ精子とY染色体をもつ精子でデッドヒート?!

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

12 Aug 2021【害虫vs天敵#04】天敵も地産地消で! 地域のジェネラリスト昆虫を活用した害虫防除(すごい進化ラジオ)00:19:16

アブラムシ・コナジラミ・アザミウマなど、害虫にはいろいろな種類がいるので、特定のエサだけを食べる天敵(スペシャリスト)では対抗しきれません。とはいえたくさんの種類のエサを食べる天敵(ジェネラリスト)を海外から導入すると、在来の生態系への影響が懸念されます。そこで地域にもともと生息していた天敵(土着天敵)を室内で大量増殖させ、ビニルハウスに放して害虫を防除する取り組みが進められています。天敵も地産地消で。高知大学で取り組まれているカメムシとハエの研究について紹介します。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

28 Jan 2021【繁殖干渉#06】チョウとスーパー食草の超すごい話!(すごい進化ラジオ)00:18:07

自然や生き物が好き! 進化の不思議をもっと知りたい! というみなさんへ 大学の若き先生とお勉強中の大学生がお届けする、サイエンス・エデュケーション・エンターテイメントなインターネットラジオチャンネルにようこそ!  生物は暗記科目でつまらん😐てな方にも、研究や科学のほんとのおもしろさをお伝えできればと思っています😋 生態学・進化学・昆虫学 / Ecology, Evolution, Entomology 🐞🦋🐝🌿🌼

シリーズ1のテーマは 「繁殖干渉」です。 ちがう種類のオスとメスが恋してしまうって.....なんで生き物はそんなエラーをするのか?!  なんで最近の生態学で注目されているのか?!  これまでの常識をひっくり返す大革命?!  じっくりと語り合っていきます。 ぜひご視聴ください。

エピソード6は「モンシロチョウのすみわけ」について。食べる葉っぱの種類が異なれば、天敵の寄生ハチに対するリスクも異なります。なぜチョウもすみわけしているのか? 謎解きのきっかけとなった「スーパー食草」とは? お楽しみください。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

■ 音楽協力  higura・https://twitter.com/higura4music

19 Aug 2021【害虫vs天敵#05】田んぼの害虫も生物多様性で防除!「ただの虫」の重要さを見抜いた昆虫生態学者の生き様(すごい進化ラジオ)00:18:26

水田での害虫防除もビニルハウス栽培と同じような歴史をたどりました。すなわち、化学農薬を過剰に利用した結果として害虫をコントロールできなくなり、環境や人体にも悪影響が出ました。特に、温暖な高知県では害虫の発生が多かったぶん、化学農薬による弊害も早くから顕在化しました。そこで、天敵を含めた生物多様性を守ることで害虫を防除していこう、というアイデアが生まれました。レイチェル・カーソン『沈黙の春』から始まり、「害虫をタダの虫にする」ことに人生を捧げた昆虫学者・桐谷圭治先生の功績を紹介します。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

18 Mar 2021【種の起源#03】品種改良は進化のアナロジー!(すごい進化ラジオ)00:16:10

シリーズ2のテーマは 「種の起源」です。チャールズ・ダーウィンが今からおよそ150年前に提唱した進化論。「自然淘汰による進化」とはどのようなアイデアでしょうか。生物学における革命的なアイデアをどう思いついたのか? なぜシンプルなアイデアを今まで誰も気づかなかったのか? 分厚い本の内容を分かりやすくひもといていきます。

エピソード3は品種改良や育種について。作物の栽培や家畜の飼育、はたまたマニアがめでる鳩や園芸品種など、人類がこれまで成し遂げてきた品種改良のプロセスを、自然界で起きる進化のアナロジーとして捉えたダーウィン...やはり天才的! なぜ「種の起源」はここからスタートするのか? ぜひお楽しみください。

参考文献 新版・図説 種の起源 21世紀に読む「種の起原」 ダーウィン―世界を変えたナチュラリストの生涯 ダーウィン著作集〈別巻1〉現代によみがえるダーウィン ビーグル号航海記 進化論の時代―ウォーレス=ダーウィン往復書簡 擬態の進化 みんなの進化論 ※科学史に関する厳密な考証は行なっていませんのでご了承ください。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

15 Jul 2021【番外編#03】科学系ポッドキャストが熱い!チャンネル紹介と相互CM(すごい進化ラジオ)00:12:00

科学系ポッドキャストとしてお世話になっている番組を紹介させていただきます:

  • バイリンガリレオ
  • 佐々木亮の宇宙ばなし
  • コペテンナイト
  • そんない理科の時間
  • 青春あるでひど

若手のみなさんの勢いとベテラン配信者の経験がうまく組み合わさったすばらしいコミュニティです!

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

07 Oct 2022【性比#06】すごいよ!!バクテリア 昆虫の性比を歪曲する細菌たちのトリッキー過ぎる生存戦略00:18:32

バクテリア(細菌)が昆虫の性を操る/細胞内のバクテリアやミトコンドリアが母から子へ感染するしくみ/バクテリアは昆虫のオスに感染したらそこで行き止まり/バクテリアが宿主の昆虫の性を操る戦略4つ/メールキラー、メス化、単為生殖、細胞質不和合/感染しているオスと感染していないメスの組み合わせ/トリッキーな戦略が進化した

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

18 Nov 2022【西表島#02】マングローブ、歩いてみた。〜生物の"沼にハマる"僕たちの調査結果〜00:21:36

西表島の生物多様性/アバターのような世界/マングローブの定義と特徴/ヤエヤマヒルギの胎生種子/塩分でしょっぱい葉っぱ/マングローブスズの潮汐リズム/ササキリモドキのマングローブならではの適応/マングローブの開発と私たちの暮らし/マングローブの泥のにおい

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

19 May 2023【バッタ#01】人生をバッタ研究に捧げた男 前野ウルド浩太郎 〜アフリカを覆う黒い雲の秘密〜00:23:58

笑いと感動のベストセラー『バッタを倒しにアフリカへ』でおなじみの、バッタ博士こと前野ウルド浩太郎さんにゲストとしてお越しいただきました! 真のバッタとは何か、大発生をもたらす「相変異」の謎、日本の実験室で研究しているだけではダメだという思い、そして"バッタを倒しに"アフリカ・モーリタニアの砂漠へ...ぜひお楽しみください。

前野ウルド浩太郎さんの著書:『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)https://www.amazon.co.jp/dp/4334039898/ 『児童書版・ウルド昆虫記』(光文社)https://www.amazon.co.jp/dp/4334950884/ 「孤独なバッタが群れるとき バッタを倒しにアフリカへエピソード1」(光文社新書)https://www.amazon.co.jp/dp/4334046096/

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

05 Aug 2022【側所分布#03】害虫カメムシが温暖化で北上中?! 繁殖干渉の先駆的な研究例00:20:08

斑点米カメムシ、ミナミアオカメムシとアオクサカメムシ/熱帯の害虫が突然に日本で大発生/桐谷圭治さんの和歌山時代/側所分布と繁殖干渉の先駆的な研究/南方の虫は冬の寒さに耐えられない?/「50年経っても忘れない」越冬場所の発見がブレイクスルー/地球温暖化でミナミアオカメムシが北上中?/温度と種間相互作用が複合的に分布を決める

参考にした文献:伊藤嘉昭・桐谷圭治(1971)『動物の数は何できまるか』/桐谷 圭治・湯川 淳一(2010)『地球温暖化と昆虫』

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

13 May 2021【生物多様性#02】進化は多様性をなくすプロセス?!自然淘汰をディープに考える(すごい進化ラジオ)00:25:44

「生物多様性」エピソード2では、自然界における多様性の不思議について概観してみましょう。「最適な者が生き残る」という進化の原則に反して、なぜ生物の多様性が維持されているのか?なぜナナホシテントウの模様には多様性がないのか?考えてみると、不思議なことばかり。専門的には、遺伝多型、ドブジャンスキー、駒井卓、顕性と潜性、などのトピックも。ぜひご視聴ください。

関連する解説動画(スライド付き)はこちら・https://youtu.be/EgWaMJu643E

生物多様性の講義シリーズ(スライドつきのYouTube動画)はこちらの再生リストから

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

28 Oct 2021【海洋島#05】ハワイのクモが反復反復適応放散?!(すごい進化ラジオ)00:20:39

今回のエピソードからの舞台はハワイ。日本人の観光地としても人気ですが、進化や生物の多様性を考える上でも世界一おもしろい場所です。アシナガグモの仲間では、緑の葉っぱや茶色の幹など、生息している環境に応じて異なる種類へと分かれていきました。そのような種分化(適応放散)が、ハワイの異なる島々でくり返し起きています。また、同じような進化のパターンがオナガグモの仲間でも起きています。つまり、反復適応放散が反復された?! ということで、太平洋のど真ん中で起こった進化の実験を見ていきましょう。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

18 Jan 2021【繁殖干渉#03】求愛のエラーが進化しちゃう合理的なワケ(すごい進化ラジオ)00:19:16

自然や生き物が好き! 進化の不思議をもっと知りたい! というみなさんへ 大学の若き先生とお勉強中の大学生がお届けする、サイエンス・エデュケーション・エンターテイメントなインターネットラジオチャンネルにようこそ!  生物は暗記科目でつまらん😐てな方にも、研究や科学のほんとのおもしろさをお伝えできればと思っています😋 生態学・進化学・昆虫学 / Ecology, Evolution, Entomology 🐞🦋🐝🌿🌼

シリーズ1のテーマは 「繁殖干渉」です。 ちがう種類のオスとメスが恋してしまうって.....なんで生き物はそんなエラーをするのか?!  なんで最近の生態学で注目されているのか?!  これまでの常識をひっくり返す大革命?!  じっくりと語り合っていきます。 ぜひご視聴ください。

エピソード3は「信号検出理論」について。進化の結果、生き物の行動は洗練されてゆく...はずなのに、なぜエラーはなくならないのか?!最近話題のPCR検査の例を引き合いに、生き物がどうしてもミスしちゃう合理的な理由について説明します。

キーワード:

  • 行動生態学、意思決定、種分化
  • 信号検出理論、シグナル、ノイズ
  • PCR、偽陽性、偽陰性
  • 繁殖の偏り、あぶれオス

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

■ 音楽協力  higura・https://twitter.com/higura4music

06 May 2021【生物多様性#01】ダイバーシティはなぜ大事?!まずは人間社会の事例から(すごい進化ラジオ)00:22:24

「すごい進化ラジオ」シリーズ3のテーマは 「生物多様性」です。「最適な者が生き残る」という進化の原則に反して、自然界ではなぜ多様性が維持されているのか?多様性はほんとうに良いことなのか? だとしたら、なぜ・だれにとって「良い」ことなのか?よく耳にするけどよく分からない「生物多様性」について、基本から最新の研究成果まで分かりやすくひもといていきます。お楽しみください。

エピソード1は、人間社会における多様性について。「ダイバーシティが大事」とはよく言うけれど...そもそもなぜ組織には多様性が必要なのか?無理やりに多様性を生み出す政策はOKなのか?大学の学生や教員における男女のバランスの偏りを例として、まずは私たちの身の回りにある多様性のことについて考えてみたいと思います。ぜひご視聴ください。

生物多様性の講義シリーズ(スライドつきのYouTube動画)はこちらの再生リストから

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

20 Jan 2021【繁殖干渉#04】アズキゾウムシの競争実験で科学のパラダイムが変わる(すごい進化ラジオ)00:20:04

自然や生き物が好き! 進化の不思議をもっと知りたい! というみなさんへ 大学の若き先生とお勉強中の大学生がお届けする、サイエンス・エデュケーション・エンターテイメントなインターネットラジオチャンネルにようこそ!  生物は暗記科目でつまらん😐てな方にも、研究や科学のほんとのおもしろさをお伝えできればと思っています😋 生態学・進化学・昆虫学 / Ecology, Evolution, Entomology 🐞🦋🐝🌿🌼

シリーズ1のテーマは 「繁殖干渉」です。 ちがう種類のオスとメスが恋してしまうって.....なんで生き物はそんなエラーをするのか?!  なんで最近の生態学で注目されているのか?!  これまでの常識をひっくり返す大革命?!  じっくりと語り合っていきます。 ぜひご視聴ください。

エピソード4は「パラダイムシフト」について。斬新な仮説の提唱!も、30年以上注目されてこなかった...仮説を支持する実験結果!も、急にパラダイムが変わることはない...生態学では、いろんな生き物で・世界中で検証が進み、じわりじわりとパラダイム=常識が変わっていきます。そんな繁殖干渉の研究史をお楽しみください。

キーワード:

  • ギリシャ神話、サテュロス、パラダイム
  • 競争実験、貯穀害虫、アズキゾウムシ

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

■ 音楽協力  higura・https://twitter.com/higura4music

15 Jul 2022【ゲスト】ビーグル号と帆船模型の世界 by「すごい進化ラジオ生みの親父」三木克哉さん00:27:45

「すごい進化ラジオ」生みの親父こと三木克哉さんがゲスト/「すごい進化ラジオ」が誕生したエピソード/帆船模型のマニアックな世界/バウンティ号で船倉のパンノキに光が射しこむ仕組み/軍艦ビーグル号の変わった特徴/逆風があっても帆船は進む!

関連するエピソード:【文明崩壊06】バウンティ号の反乱【ダーウィン04】ビーグル号とサンゴ礁【番外編01】すごい進化ラジオが生まれたいきさつ

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

08 Jul 2021【生物多様性#10】エンディング:語らなかった多様性(すごい進化ラジオ)00:16:13

生物多様性の講義シリーズ(スライドつきのYouTube動画)はこちらの再生リストから

生物多様性シリーズ、いかがだったでしょうか。多様性といっても幅広いので、語り尽くせなかった現象がまだまだあります。種の多様性はどのように生まれ、どのような価値があるのか。多様性があるほど生き物の数の変動を抑えられるのはどうしてか。すごい進化ラジオを通じて生物多様性への理解が深まればと願っています。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

01 Apr 2021【種の起源#05】新しい種の誕生と生命の樹(すごい進化ラジオ)00:17:00

「種の起源」エピソード5は「生命の樹」について。自然淘汰による進化が続くと、果たして何が起こるのか...種とは何か? 新しい種はどのようにして生まれるのか? 「種の起源」唯一の図である「系統樹」にこめたダーウィンの考えとは。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

20 Jan 2022【性淘汰#03】なぜメスは派手なオスを選ぶのか? ハンディキャップ理論と「正直な信号」(#すごい進化ラジオ)00:24:34

なぜメスは派手なオスを選ぶのか? 言い換えると、なぜ派手なオスはメスにモテるのか? この問いに答えたのが、ハンディキャップ理論という独創的なアイデアです。オスとメスがコミュニケーションをする上で、どのようなシグナルを使ってメッセージを伝えるべきなのか。無駄なシグナルこそ信頼のおける証、という意外なロジックについて説明していきます。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

20 May 2022【文明崩壊#03】「島の生物地理学」はアンビバレントな理論00:36:48

分子生物学が興隆した1960年代、アリ研究者のウィルソンとカリスマ理論家のマッカーサーが最強タッグを組み、「島の生物地理学の理論」が爆誕。この理論は、経済システムで需要と供給の関係から均衡価格が決まるように、島の面積や位置に応じた絶滅と移入の関係から生息できる種数が決まることを予測しました。島で鳥の調査をしていたジャレド・ダイアモンドも大きな影響を受けます。とはいえ、ニッチや競争をベースとする従来の自然観と、それとは対照的に「どの種類にも優劣はない」ことを仮定する島の生物地理学の枠組みは、研究者個人の中でどのように共存していたのでしょうか。早世したマッカーサーが若きダイヤモンドに託したアンビバレントな理論のエモい科学史!

参考にした論文:Wilson EO (2010) Island Biogeography in the 1960s. Losos JB & Ricklefs RE (eds) The Theory of Island Biogeography Revisited. Princeton University Press

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

30 Sep 2021【海洋島#01】絶海の孤島にたどり着けた/着けなかった生物たち(すごい進化ラジオ)00:17:07

新シリーズ突入! 簡単には旅に出ることのできないこのご時世…おうちにいながらも島の生き物たちの生態と進化を見ていきましょう。そもそも、なぜ大陸から離れた絶海の孤島にさまざまな生物が生息しているのでしょうか。どうやってたどり着いて、どのように進化してきたのか。たどり着いた生物と着けなかった生物の差は? 進化生物学のおもしろエッセンスがつまった海洋島、ぜひ一緒に"旅"をしながら考えていきましょう。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

27 Jan 2023【利己的な遺伝子#07】ダムも延長?マイホームも延長?生物の巣作り行動に見られる「延長された表現型」00:28:11

『利己的な遺伝子』の次の本、『延長された表現型』とは/生物の体こそが遺伝子の乗り物...は本当か/川の中で小石で巣を作るトビケラ/生物の体から離れた巣や構造物は生物の"延長された"表現型とみなせるか/ネズミの巣作り:巣の長さや非常口の有無が"遺伝"する/ビーバーのダム:どこまでが延長された表現型か

リチャード・ドーキンス著『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)/リチャード・ドーキンス著『延長された表現型』(紀伊國屋書店)

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

10 Mar 2023僕らのクセスゴ先輩 吉本治一郎さん 〜樹液に集まる昆虫 VS 昆虫に集まる研究者〜00:39:32

吉本さんとのラオスでの思い出/樹液に集まる昆虫群集の研究/樹液でくり広げられる虫たちの闘争/最強オオスズメバチの除去実験/スズメバチがいなくても群集は変わらない/ケンカするほど仲が良い...共存のしくみ/カブトムシが夜行性なのはスズメバチのせい?/樹液の主、ボクトウガの除去実験/樹液の量を測定するためのオムツ実験/ボクトウガは虫を狩る肉食者だった!/ボクトウガの生態から導かれた、スズメバチ撃退スプレーの開発/人生を賭けた、グアテマラ初の昆虫図鑑

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

31 Aug 2023公開収録へめんそーれ!「ダーウィンの夏休み」 in 沖縄県立博物館01:01:34

沖縄県立博物館・美術館 "おきみゅー" の講座にて「ダーウィンの夏休み」と題する公開収録しました。イギリスで生まれ育ったチャールズ・ダーウィンは、軍艦ビーグル号に同乗して世界を周航し、のちに『種の起源』を出版して進化論を提唱した生物学者として知られています。自然淘汰による進化という理論を考えついた傍ら、彼は昆虫や動物、そして植物を対象にして、さまざまな実験を行ないました。それらの実験は身近な生き物を対象にし、オリジナリティあるアイデアにあふれ、情熱のままに突き進み、まるで日本の夏休みの自由研究のようでした。こうしたダーウィンの知られざる一面を通して、その人物像と進化論の真価に迫りたいと思います。 ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

27 Jan 2022【性淘汰#04】あらゆるコミュニケーションに応用できる?!ハンディキャップ理論の普遍性(#すごい進化ラジオ)00:23:12

性淘汰が進むにつれてどのオスもみな似たような形質をもつように進化しますから、メスとしては甲乙つけがたくなってしまい、元のシグナルだけではもはやオスを評価しにくくなってしまいます。すると、新たな形質がシグナルとして使われるようになり、こうして繁殖に関わる形質が多様になっていきます。また、ハンディキャップ理論は性淘汰に限らず、自然界や人間どうしのあらゆるコミュニケーションにも応用できます。クジャクの目玉模様から採点競技のルール変更、ガゼルのストッティングから格闘技の威嚇合戦に至るまで、ハンディキャップ理論の普遍性について考えていきましょう。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

14 Oct 2021【海洋島#03】小笠原の生態系に組み込まれてしまった外来種たち(すごい進化ラジオ)00:16:10

海洋島では外来種による問題が深刻です。小笠原には、ヤギ・ネコ・ネズミなどの動物やモクマオウ・ギンネムなどの植物が人為的に持ち込まれたり、意図せずとも侵入してきました。こうしたさまざまな外来種が、固有種のカタツムリたちに影響を与えています。それでは、外来種を駆除すれば島の生態系を守れるのか? 実際は、なかなかそう単純ではなさそうです。外来種が組み込まれてしまった生態系の複雑さについて考えていきましょう。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

15 Apr 2021【種の起源#07】進化論最大の難問!「社会のため」の行動は進化する?(すごい進化ラジオ)00:16:38

自然淘汰では「だれかのため」の進化は起きないはず。では、自ら繁殖できない働きアリや働きハチは、なぜ女王とその社会のために尽くすのか?これは進化論の反証なのだろうか? 遺伝のメカニズムが分からなかった時代、ダーウィンが考え抜いてたどり着いたアイデアとは。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

25 Mar 2021【種の起源#04】生態学のセンス炸裂!自然淘汰と生存闘争(すごい進化ラジオ)00:14:34

「種の起源」シーズンのエピソード4は「生存闘争」について。ダーウィンがこの言葉に込めた意味とは。生態学者・ダーウィンのセンスが炸裂!いろんな種類が関わり合う自然界.....「自然淘汰」を理解するにはまずはここから。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

03 Aug 2023【続ダーウィン#04】おしべとめしべと秘密の構造 〜花のかたちを解き明かす男の執念〜00:23:45

『花のかたち』異型花柱性をめぐる本/サクラソウは日本でもイギリスでも人気/雌しべが長く雄しべが短いタイプと、逆のタイプが共存/異なる型どうしでの受粉では正常に種子ができる/花の二型は異なるタイプどうしで受粉するための仕掛け/エゾミソハギの花のかたちは3タイプ/3タイプ×3タイプ=18通り!?の超絶な実験/"研究人生の中で、花の多型の意味を解き明かしたことほど大きな喜びを感じたことはない"

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

10 Jun 2022【文明崩壊#06】バウンティ号の反乱とポリネシアの比較研究 〜パンノキの苗は海に消えた〜00:36:45

太平洋の島々の「文明崩壊」を比較研究/島の面積が小さいほど、大陸からの距離が遠いほど、森林破壊は進行する/「歩くにはこの世で最悪の場所」マカテアが森を守った/江戸時代に森林が守られた環境的・政治的な要因/映画化されたバウンティ号の反乱/楽園タヒチとパンノキの味/辺境のピトケアン島での文明崩壊/人々が愚かで先見性が無かったわけではなく、森林破壊のリスクという悲運を背負っていた。

朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『文明崩壊』ジャレド・ダイアモンド著、楡井浩一訳

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

22 Jul 2022【側所分布#01】生き物の分布が決まる要因は? 温度、競争、それとも交尾?00:21:24

生き物の分布はどのように決まっているか?を考えるレッスン/側所分布とは何なのか/源流のヤマメと渓流のイワナ/南北もしくは標高で分布が分かれるのは、気温のせい?/地理的な障壁や競争が大事?/繁殖干渉の登場:なぜ求愛のエラーが生じるのか/ごく狭い分布境界域(交雑帯)/互いにせめぎ合っていて、前に進めない状態

関連するエピソード:【ダーウィン01】南アメリカのレアの分布【繁殖干渉01】求愛のエラーについてのシーズン

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

05 May 2023追憶の虫取り日和 〜こどもだった僕をトリコにさせたアイツ〜00:30:34

#Spotifyで話そう トークテーマ「こどもの頃の忘れられない一日」

こどもの日ということで「あの虫が忘れられない」企画! 2人で5種類の生きものを紹介していきます。子供の頃に追いかけたクワガタやオオムラサキの思い出、学生になってから出会った高知のドジョウからアフリカのチンパンジーまで。お気軽にお聞きください。

今回のアートワークのフレームはイラストレーター小山ゆうじろうさん書き下ろしです!

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

17 Mar 2022【ダーウィン#05】逆張りの沈降説:サンゴ礁の成り立ちを統一的に説明したエレガントな理論(#すごい進化ラジオ)00:27:09

JAPAN PODCAST AWARD 2021にて、「すごい進化ラジオ」が「Spotify NEXT クリエイター賞」を受賞しました!
https://www.japanpodcastawards.com/index.html

当時の地質学者たちは、海底火山の隆起によって環礁ができあがると考えていました。逆にダーウィンは、大地の沈降こそが重要だと思いつきました。世界に分布するさまざまな形のサンゴ礁の成り立ちを統一的に説明したエレガントな理論。現代ではその正しさが証明され、進化論に匹敵するほどの科学的発見として評価されています。

紹介した訳文については、以下の文献をもとにして一部アレンジしています。
『新訳 ビーグル号航海記 下』荒俣宏訳

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

07 Apr 2023【性#01】未解決科学ミステリーファイル「性はなぜ存在するのか?」00:30:02

そもそもなぜ性があるのか? 進化生物学最大の謎/性比、性淘汰、性的対立...いろいろやってきたけれど/性は普遍的:当たり前すぎる事実/無性生殖は毎世代2倍のスピードで増殖できる/すなわち、有性生殖の2倍のコスト/問い:2倍のコストを上回るメリットとは何か?/有害な突然変異が蓄積していく「マラーのラチェット」/テニスコート、ジャッキ、結束バンドと同じ仕組み/有性生殖だと遺伝子がシャッフルされる/長期的なメリットはありそうだが短期的なメリットにはならない/自然淘汰に先見性はない

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

30 Jun 2023【ゲスト】植物学者 藤川和美さんに聞く!NHK連続テレビ小説「らんまん」モデル 牧野富太郎の人生(前編)00:22:02

高知県立牧野植物園の藤川和美さんゲスト回の前半です。NHKの朝ドラ『らんまん』の主人公は、高知出身の植物学者・牧野富太郎がモデルです。坂本龍馬が活躍した幕末に生まれた牧野富太郎の本当の姿とは。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

25 Nov 2022【西表島#03】所変われば品変わる?沖縄で目撃したテントウムシの形質置換00:28:56

すみわけするテントウムシの謎に迫る/風がめちゃ強かった秋の宮古島/ジェネラリストのナミテントウとスペシャリストのクリサキテントウ/のりさんが南西諸島のテントウムシに目を付けた本当の理由とは/おいしくないアブラムシを食べるのはなぜ?/競争相手がいないとスペシャリストはジェネラリストになる?/「すごい進化」には続きがあった? テントウムシ研究の最前線をお届け!

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

08 Jul 2022【文明崩壊#09】アンナ・カレーニナの法則とシマウマが家畜にならなかったワケ00:25:01

ほとんどの野生動物は家畜になれなかった/アフリカの人々がシマウマを乗りこなすことはなかったのはなぜか/「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はみなそれぞれに不幸である」/つまり、成功にすべての要素が必要なとき、失敗の原因は多様となる/アンナ・カレーニナの法則を家畜化の理解に応用/エサ、成長速度、繁殖、性格などがすべてクリアされなければならない/シマウマの問題はただ気性が荒いだけ/実験動物(モデル生物)にもアンナ・カレーニナの法則/そして研究プロジェクトの成否も。

朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『銃・病原菌・鉄』ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

10 Jun 2021【生物多様性#06】多様性が集団の利益に!そのメカニズムに迫る(すごい進化ラジオ)00:15:00

多様性の価値を考える上でもっとも大事な話になります。少数派が有利で生まれた多様性が、集団全体にとってどのような効果をもたらすのか。自分勝手なで利己的な進化が、なぜ集団全体利益につながるのか。「少数派が有利」をつきつめていくと分かるロジックとは。イトトンボを例に説明していきます。ここでも進化の「副産物」「結果論」として捉えることがポイントとなります。ぜひお楽しみください。

生物多様性の講義シリーズ(スライドつきのYouTube動画)はこちらの再生リストから

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

11 Nov 2022【西表島#01】美ら島探検ツアー 〜虫とハブと、時々、泡盛〜00:38:47

沖縄に調査に行ったときのお話です。石垣島と西表島で観察した昆虫や動物たち:固い体のゾウムシ、エキゾチックにかがやくカメムシ、猛毒のハブ、巨大なコウモリとゴキブリなどなど...を紹介!

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

07 Apr 2022【ダーウィン#07】ハトを狙い撃ち! 人為選抜は進化のアナロジー(#すごい進化ラジオ)00:30:38

【重要なお知らせ】5月から「すごい進化ラジオ」のSpotify独占配信がスタートします! 新しいエピソードはSpotifyのみから公開されるようになりますので、今後はSpotifyから「すごい進化ラジオ」をお楽しみください。スマホ・パソコンから無料で視聴できます。

自然界での進化を論証するためにダーウィンが用いたのは、飼育されている家畜や栽培されている作物に見られる品種改良でした。人間にとって有用な形質を選び、その変異を少しずつ蓄積させていくという「人為選抜」のプロセスが、進化のアナロジーになっていたからです。さまざまな動植物の中でも、ダーウィンが自分で実験をして詳細に議論したのは、鑑賞用のハトでした。なぜハトを選んだのか。それは、「単一の野生種からさまざまな品種へと分化した」という仮説を検証するのにもっとも適した対象だったからです。労働者階級の安酒場に出かけてブリーダー(育種家)たちと交流したエピソードなども合わせてどうぞ。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

02 Dec 2022【利己的な遺伝子#01】「この洗濯機、すすぎからでけへんの?」ベストセラー作家・ドーキンスのクロアナバチ研究00:28:09

新シーズンのテーマはリチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」!/ダーウィンをリスペクトするドーキンスが進化の本質に迫る/クロアナバチの巣作り行動をどう解釈するか/昆虫の本能は機械的にプログラムされていて修正がきかない?/比喩大好きなドーキンスによる「洗濯機」のたとえ話/まぬけなハチの「点検」行動は実は人間による思い込みだった!

参考文献:リチャード・ドーキンス著『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店), リチャード・ドーキンス著『ささやかな知のロウソク―ドーキンス自伝II』(早川書房)

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

18 Nov 2021【海洋島#08】小笠原で外来種バスターズのアルバイト by編集担当ほくちゃん(すごい進化ラジオ)00:17:29

海洋島の生態系の守るために日々努力が続けられています。今回はスペシャル編として「すごい進化ラジオ」編集担当のほくちゃんに、小笠原での外来種駆除のアルバイト経験を話してもらいます! 無人島でのネズミとカタツムシにまつわるエピソードをどうぞ。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

27 May 2022【文明崩壊#04】マングローブの虫たちを根絶して"動的平衡"を証明した実験00:24:20

島の生物地理学の理論を検証したふたつの歴史的な研究。ひとつ目は、ジャレド・ダイアモンドによる、カリフォルニア沖の島々に生息する鳥を対象にした解析。50年前の調査結果と比較することで、島によっては半分くらいの種類が入れ替わったことが明らかになりました。ふたつ目は、ウィルソンとシンバーロフによる、フロリダのマングローブに生息する節足動物を対象にした実験。今では実行できないような豪快な方法で、「動的平衡」を実証しました。

参考にした論文:Diamond JM (1969) Avifaunal equilibria and species turnover rates on the Channel Islands of California. PNAS 64, 57-63.

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

13 Jan 2022【性淘汰#02】メスがオスを選ぶことを実証した「実験」のすごさ(#すごい進化ラジオ)00:16:16

ダーウィンが提唱した性淘汰は、「オスどうしの争い」と「メスがオスを選ぶ」という二つのメカニズムに大別されます。そのうち後者は確かな証拠もなく、アイデアが提唱されてからずっと重要視されませんでした。「メスがオスを選ぶこと」が世に認められるようになったのは、アフリカに生息する尾の長い鳥を対象にした巧みな実験のおかげでした。その有名な実験の内容を見ていきましょう。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

23 Sep 2021【特別編】祝重版!『博士の愛したジミな昆虫』から生態学の真髄に迫る!(すごい進化ラジオ)00:15:14

『博士の愛したジミな昆虫』(岩波ジュニア新書)おかげさまで2021年9月に重版されました! “ジミ”というのは単に「色が派手ではない」という意味ではありません。昆虫の生態を解明するには、身近にたくさん生息している種類(害虫とか)をじっくり観察するのがよい、という思いが込められています。こんな時代だからこそ、足元の虫たちに目を向けてほしいと願っています。老若男女・十人十色の昆虫生態学者の研究ストーリー、中高生から大人までぜひお楽しみください。

【帯より】
カブトムシもクワガタも、アゲハも、トンボも出てこない。スター昆虫ではないけれど、ジミな虫たちだって、やってることはスゴすぎる…!! SFみたいなびっくり生態、植物やほかの虫たちとの複雑怪奇なからみ合い。その謎を解いていくワクワクを、10人の昆虫博士たちが愛した、とびっきりジミな昆虫の研究から熱く語る!

【目次】
はじめに
第1章 すみわけ、食べわけ、サバイバル! 
・そっくりな虫どうしのジミな「ケンカ」―テントウムシのすみわけはなぜ起きる? 鈴木紀之 
・逃げるが勝ち!のモンシロチョウ 大崎直太 
第2章 共進化が生んだ「オンリー・ユー」 
・ゾウムシの「槍」とツバキの「盾」の共進化 東樹宏和
・相思相愛? アリと植物のコミュニケーション 村瀬香
第3章 敵か、味方か? 関係はフクザツなのだ
・敵の敵は友? 寄生蜂と植物の関係 ―化学物質を介した相互作用 塩尻かおり
・敵を味方に! 敵の敵は味方? ―アリを恐れないアブラムシの天敵たち 金子修治
第4章 外来種がやって来た!
・ヒアリ、アルゼンチンアリはなぜはびこる? ―外来種の研究と生物多様性 辻和希
・虫を調べに南へ北へ―外来昆虫の新天地への適応 田中幸一
第5章 多様なムシの集まり、食うか食われるか!
・ただの虫のただならぬ働き ―農業害虫と天敵 桐谷圭治
・弱者だって、共存できる! ―「まさか!」と「ご縁」の研究生活 安田弘法 
おわりに

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

25 Feb 2021【番外編#01】大学のオンライン授業をポッドキャストでやってみた(すごい進化ラジオ)00:22:57

「時間と場所にしばられない」というオンデマンド授業のメリットを学生が知ってしまった今、もうビフォア・コロナの時代には戻れない?! 私たちが大学のオンライン授業としてポッドキャストを始めた理由を番外編としてお話しします。パワポのスライドを脱却して、音声だけで分かりやすく伝える方法とは。リスナーのみなさんからのフィードバックをいただければ幸いです。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

14 Apr 2022【ダーウィン#08】『家畜と栽培植物の変異』に見る"農学者ダーウィン"の執念(#すごい進化ラジオ)00:27:22

【重要なお知らせ】5月から「すごい進化ラジオ」のSpotify独占配信がスタートします! 新しいエピソードはSpotifyのみから公開されるようになりますので、今後はSpotifyから「すごい進化ラジオ」をお楽しみください。スマホ・パソコンから無料で視聴できます。  『種の起源』の第1章ではハトを中心に品種改良についての説明があり、その他の家畜や作物についてはわずかに触れられているにすぎません。しかし、その後に出版された『家畜と栽培植物の変異』は、それだけで『種の起源』の2倍にもなるボリュームで、網羅的・徹底的に進化の証拠を探っていきます。イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、ニワトリ、カモ、小麦、トウモロコシ、キャベツ、エンドウ、大豆、ジャガイモ、ブドウ、リンゴ、モモ、スモモ、イチゴ、バラ、パンジー。農学者としてのダーウィンの執念が結実したといえるでしょう。 

 12:44 訂正(言い間違い)誤:脳みそが大きい → 正:脳みそが小さい

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

20 May 2021【生物多様性#03】少数派が有利な進化で多様性が保たれる(すごい進化ラジオ)00:24:56

「生物多様性」エピソード3では、いよいよ「多様性が集団の中に保たれる理由」について。「最適な者が生き残る」という進化の原則に反して、なぜ生物の多様性が維持されているのか?自分勝手で利己的な進化の末に、なぜ多様性が生まれるのか?「少数派が有利となる仕組み」をテーマとして、イトトンボの研究を例に説明していきます。

関連する解説動画(スライド付き)はこちら・https://youtu.be/p3TxhJbBo8Y

生物多様性の講義シリーズ(スライドつきのYouTube動画)はこちらの再生リストから

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

16 Sep 2022【性比#03】「山口さん、それホンマでっか?」冬の使者・雪虫にみる♂♀産み分けの法則00:20:37

冬を告げる"雪虫"(アブラムシの一種)の生態/山口陽子さんによるLMCの発展バージョン/母親の大きさがばらつくときの「オス一定仮説」/ハチやアリと違って、アブラムシは「産み分け」できる?/雪虫が性比を調節できるメカニズム/理論の予測と実際のパターンが見事にマッチした

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

24 Feb 2023【池の水#02】種の保存法とはなんぞや? 〜生物多様性を守る歯車たちの尊い命〜00:29:02

前回に引き続き朝日新聞社の小坪遊さんがゲスト/生物は「種の保存のため」に生きているわけではない/しかし法律の名前は「種の保存法」/「新種を発見」は正しくない表現?/新種を認定する・記載する・発表する... どれがよいのか

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

16 Feb 2021【繁殖干渉#00】本編の魅力はこれだっ!学生による徹底解説(すごい進化ラジオ)00:09:58

まずはトレーラーをお聴きください!

27 May 2021【生物多様性#04】「少数派が有利な進化」をもっと!男女比が均等になる本当の理由(すごい進化ラジオ)00:25:56

「生物多様性」エピソード4では、「少数派が有利となる進化」が、私たち人間を含めてさまざまな生物に関係することを見ていきます。男性(オス)と女性(メス)の割合は、なぜ等しくなるのか?性染色体によって確率的に決まるから?ではなく、その背後に隠された、進化の本当の理由とは...目からウロコ、これまでの見方とは180度変わる、高校の生物では教えてくれない、ディープな進化学の世界へようこそ。

生物多様性の講義シリーズ(スライドつきのYouTube動画)はこちらの再生リストから

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

24 Jun 2021【生物多様性#08】多様性があると種が繁栄、なければ絶滅の危機に?!(すごい進化ラジオ)00:12:31

多様性があると巡り巡って種の繁栄につながる!多様性がある種は分布が広くて、絶滅のリスクが低い。だったらどの種にも多様性が進化する?といえばそうではなく、あくまでも多様性の進化は「副産物」「結果論」。そのへんの意外性が進化のおもしろいところです。イトトンボやモンキチョウの最新研究の成果を紹介します。

生物多様性の講義シリーズ(スライドつきのYouTube動画)はこちらの再生リストから

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

01 Jul 2022【文明崩壊#08】家畜化と感染症:『銃・病原菌・鉄』をざっくりと00:29:31

ジャレド・ダイアモンドも家畜と栽培作物の品種改良を研究/ダーウィンの「無意識の選抜」を復習/野生植物の「リスクヘッジ」がいつの間にかに消失/『銃・病原菌・“馬”』の内容をざっくりと/ユーラシア大陸は東西に長く、広い/作物は日長と温度が似ている東西へ伝播した/人口が増えた社会では家畜からの感染症が流行し、免疫が獲得されていった/そうでない集団と出会ったとき、何が起こったか。

言い間違いの訂正:4:47あたり(誤)「人為選択(淘汰)」→(正)「自然選択(淘汰)」

朗読した部分は以下の文献を元に一部省略・改変しています:『銃・病原菌・鉄』ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

18 Feb 2021【繁殖干渉#09】植物をもっと!オナモミ&ツユクサ(すごい進化ラジオ)00:18:40

外来種vs.外来種だったら、どっちが強い?! ひっつきむしの繁殖干渉のお話。今回のトピック:海浜植物/耐塩性/すみわけ/ニッチ分割/対照実験/絶滅危惧種/ポリネーター/自家受精

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授)website Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website■ 著書 『すごい進化』中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書・『繁殖干渉』名古屋大学出版会

■ 音楽協力  higura・https://twitter.com/higura4music

14 Oct 2022【性比#07】男はつらいよ!メールキラー 〜昆虫のオスを根絶やしにする細菌たちの目論見〜00:18:29

なぜバクテリアは感染した昆虫のオスのみを殺すのか/オスがいないと兄弟姉妹どうしの競争が緩和/テントウムシではオスを「栄養卵」として食べるとメスの生存力がアップ/フィジーのチョウではメスばかりになってオスがハーレム状態/ただし、メールキラーの抵抗性が進化し、性比が元に戻った/これをもってしてフィッシャーの原理の検証ともいえる/派手で多様な種類にはメールキラーが感染しやすいという謎

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

09 Dec 2022【利己的な遺伝子#02】DNAのコピーアンドペースト 〜どんな人間もロボットと言えちゃう説〜00:35:04

"われわれは生存機械...遺伝子という名の利己的な分子を保存するべく盲目的にプログラムされたロボット機械なのだ" /生命の誕生も自然淘汰で説明しちゃう?/原始のスープの中で何が起きていたのか/物質は安定する方向に向かう、生命の進化もおんなじ/むき出しの遺伝子が「壁」「膜」を作り出す/自己複製子と相互作用子の違いとは/ "私たちは目的を果たしたあと、捨てられる。だが、遺伝子は地質学的時間を生きる。遺伝子は永遠なのだ"

参考文献:リチャード・ドーキンス著『利己的な遺伝子』(紀伊國屋書店)

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

21 Apr 2022【特別編】ポケモン GOで生物多様性とプログラミングの教育(すごい進化ラジオ)00:31:30

【重要なお知らせ】5月から「すごい進化ラジオ」のSpotify独占配信がスタートします! 新しいエピソードはSpotifyのみから公開されるようになりますので、今後はSpotifyから「すごい進化ラジオ」をお楽しみください。スマホ・パソコンから無料で視聴できます。

今回のエピソードでは、大学の授業で実践している、ポケモン GOを使った生態学教育について紹介します。「ポケモンの多様性」を対象とすることで、時期や場所を選ばずに、誰もが楽しみながら生態学の解析を練習することができます。多様性を解析するためには、生態学の分野で普及しているプログラミング環境のRを使います。データの集計や整形、作図から統計まで、データサイエンスの基礎を楽しみながら学ぶことができます。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

09 Sep 2021【害虫vs天敵#08】世界的大害虫・タバココナジラミの栄枯盛衰(すごい進化ラジオ)00:20:27

トマトやナスによく来るタバココナジラミは世界的な大害虫です。同じ種類といえどもいくつかの「バイオタイプ」と呼ばれる系統に分かれています。中国やオーストラリアに侵入した最強のバイオタイプBは、在来のバイオタイプをごく短い間に駆逐しました。なぜ同じ種類なのに「強さ」が異なるのか? そもそも「強さ」とは何なのか? それを解明する手がかりは、「半数倍数性」という風変わりな繁殖システムに…繁殖干渉や種の定義など、これまで紹介した進化の考え方を総動員してお聞きください。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

23 Dec 2021【番外編#07】お便り紹介!1年間ありがとうございましたスペシャル(#すごい進化ラジオ)00:25:17

おかげさまで配信を開始してから1年が経とうとしています。今回は、皆さんからの質問や感想をもとにこれまでのエピソードを振り返ります。引き続き「すごい進化ラジオ」をよろしくお願いします!

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

28 Oct 2022【性比#09】フンフンフン!奮闘中!!うんちクオリティーに左右される糞虫の繁殖活動00:23:40

進化できることと、できないこと(制約)/糞虫は母親が糞球を作る/子にとっては糞球がエサのすべて/オトシブミと似ていて、クワガタとは違う/良いフンとわるいフンを混ぜ合わせたこねこね実験/息子には大きい糞球、娘には小さい糞球を投資すべき/しかし、生み分けできないし、子の性を知ることもできない/制約の条件の中でも最適な行動が進化する/自然淘汰は無駄を生み出しうる/性比の原理を最初に発見したのもやはりダーウィン?

参考文献 / Kishi & Nishida (2006) Adjustment of parental investment in the dung beetle Onthophagus atripennis (Col., Scarabaeidae). Ethology 112:1239-1245 / Kishi & Nishida (2008) Optimal investment in sons and daughters when parents do not know the sex of their offspring. Behavioral Ecology and Sociobiology, 62:607-615.

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

20 Jul 2023【続ダーウィン#02】生後7日の息子で実験!? 新米パパ研究者が追い求めた人間の由来00:29:52

名言"やがて人間の起源とその歴史についても光が投じられることだろう"/ロンドン動物園でオランウータンのジェニーと出会う/東アジアの類人猿はヨーロッパの人々にとって未知の動物だった/サルに見た「好奇心」「怖いもの見たさ」といった高度な感情/赤ちゃんの観察日誌:発達心理学の先駆け/長男ウィリアム生後7日目のときの実験/『人間と動物における感情の表出』/人間と動物の非言語コミュニケーション/作り笑いと正直シグナル/人類の発祥地はどこなのか? 類人猿の分布から見抜いた慧眼 ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) ⁠Twitter⁠ ⁠Instagram⁠・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 ⁠website⁠  ■ 著書 ⁠すごい進化⁠ 中公新書・⁠『博士の愛したジミな昆虫』⁠岩波ジュニア新書

28 Apr 2023【性#04】僻地ナゼそこに?諸生物 ~軍拡競走に敗れたモノ達の生き方〜00:23:05

メスがオスの求愛を完全に拒否できたら何が起こるか/つまり、交尾できない別種どうしの関係/地理的単為生殖:僻地なぜそこに?/性のない世界では、性淘汰も性的対立もなし/オスとメスの軍拡競走の果てに/ショウジョウバエにおけるオスの毒とメスの解毒/無性生殖のメスは有性生殖のオスから攻撃を受ける/つまり、近縁種からの繁殖干渉によって増殖を妨げられる/無性生殖のヤモリでの実例/無性生殖と有性生殖の側所分布/いろんな考え方のツールを使って性という現象を理解する大切さ

参考文献:Kawatsu (2013) Sexually antagonistic coevolution for sexual harassment can act as a barrier to further invasions by parthenogenesis. The American Naturalist 181:223-234 ■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

24 Feb 2022【ダーウィン#02】アルマジロとナマケモノの化石にみた種の絶滅と変化(#すごい進化ラジオ)00:17:08

アルゼンチンやウルグアイでは化石を探し求めたダーウィン。絶滅した巨大なナマケモノや、現生のものよりも大きなアルマジロ、南アメリカ大陸ではそれまで知られていなかった馬の化石を発見します。これらから、「地球の歴史は数千年」で「種は不変である」というキリスト教をベースとしたパラダイムに疑問を抱くようになります。レアは場所によって、アルマジロは時間によって、種が変わる—こうして、進化論のアイデアが醸成されていきました。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

25 Nov 2021【海洋島#09】進化論の聖地ガラパゴスのゾウガメたちの由来(すごい進化ラジオ)00:18:23

今回のエピソードからは進化論の聖地として知られるガラパゴスが舞台。南アメリカ大陸から遠く離れた島々にゾウガメはどのようにしてやってきたのか? 海洋島のおもしろさ・不思議さのエッセンスが詰まっています。

関連するこちらのエピソードもどうぞ!【種の起源#02】ビーグル号で若きダーウィンの才能爆発!(すごい進化ラジオ)

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

17 Feb 2022【ダーウィン#01】パタゴニアのダチョウが進化論のヒントに!「レア」な新種を平らげてしまったエピソード(#すごい進化ラジオ)00:26:06

新シーズンはダーウィン! 進化論のヒントとなったさまざまな体験や知られざるエピソード、そして進化論にとどまらない、ダーウィンの偉大な功績について紹介していきます。

今回のエピソードは、南アメリカ大陸の草原に生息する「レア」というダチョウに似た鳥について。生物の種類が地域によって変わること。この分布パターンを目のあたりにしたダーウィンは、「神が創造した生物は不変である」という当時のパラダイムに挑むことになります。ガラパゴスのフィンチよりも、パタゴニアのレアのほうが先に強烈なインパクトを与えたのでした。

訂正)21:59「南のほうの種類」->「北のほうの種類」

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

29 Jul 2021【害虫vs天敵#02】アメリカの農業を救った天敵ハンターたちの歴史的快挙(すごい進化ラジオ)00:17:39

海外から持ち込んだ作物に害虫が大発生するのは、原産地の天敵がいないからに違いない。そう考えた独立後のアメリカの昆虫学者たちは、害虫の原産地から天敵を輸入してアメリカへ導入することを思いつきます。今ではさまざまな昆虫で試されているこの手法も、最初は奇抜なアイデアとして十分な資金援助を得られませんでした。苦労の末にオーストラリアに渡った天敵ハンターたちが目にした意外な光景とは…応用昆虫学の歴史に残るサクセスストーリーをぜひお楽しみください。

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

14 Apr 2023【性#02】走れ!赤の女王仮説 〜生存サバイバルを勝ち抜く為のオスとメスの必要性〜00:23:01

有性生殖の2倍のコストをペイできる短期的なメリットとは何か?/奇才ハミルトンの挑戦/性の進化に寄生者? 斬新な仮説/ウイルスや寄生虫は宿主よりも小型で世代時間が短い/進化しつづける寄生者に対抗するためには?/有性生殖で新たなタイプを生み出しつづける仕組み:「赤の女王」/負の頻度依存淘汰で遺伝的な多様性が維持される/しかしこれだけでうまく説明できるわけではない/性の普遍性を説明できるエレガントな理論は存在するのか?

■ 出演  鈴木 紀之(高知大学・農林海洋科学部・准教授) Twitter Instagram・泉 淳稀(大学院生) ■ 編集協力  泉 北斗 website  ■ 著書 すごい進化 中公新書・『博士の愛したジミな昆虫』岩波ジュニア新書

Améliorez votre compréhension de すごい進化ラジオ avec My Podcast Data

Chez My Podcast Data, nous nous efforçons de fournir des analyses approfondies et basées sur des données tangibles. Que vous soyez auditeur passionné, créateur de podcast ou un annonceur, les statistiques et analyses détaillées que nous proposons peuvent vous aider à mieux comprendre les performances et les tendances de すごい進化ラジオ. De la fréquence des épisodes aux liens partagés en passant par la santé des flux RSS, notre objectif est de vous fournir les connaissances dont vous avez besoin pour vous tenir à jour. Explorez plus d'émissions et découvrez les données qui font avancer l'industrie du podcast.
© My Podcast Data